春について

とても個人的なことで大変申し訳なく こんなこと書いても仕方ないし 恥ずかしいことなので あまり読んでほしくないのだが どうしても書いておかなければならない気がしていて 今回は勇気を出して 書くことにした とても恥ずかしく こんなことを言うのは憚られるのだけれど 正直に 素直な気持ちで打ち明ける とても申し訳ないのだが 実を言うと 私は     なのである。 冬は皆寒くて 重ね着して 出来れば室内に居たがって 暗い顔していたのに わらわらと街に出てきて、にこにこしながら散歩したり 浮かれて河原で騒いで いやだなあ もっと冬の目のままでいようよ 背中丸めてようよ、寒かったときそうだったじゃないか 春になったら陽気に出歩くなんて単純すぎないか 恥ずかしくないのか。 それと桜は 多すぎる 植えられすぎ 圧が強い 美の押し付け 美の集団圧迫面接 イルミネーションじゃないんだから もっとさりげなくあってほしかったよ 梅は 抑制されてて 好きなんだけど 桜は 本数も多いし 花びらも多いし とにかくおびただしくて 見ていると集合体恐怖症になっちまいそう 小学校から卒業ソングとか 会社の入社式とか ああいうのも 施設という施設の窓の隙間から漏れ出て ガスが充満してるじゃないか 街中に 危険だ これはとても恥ずかしいことだし言うべきことではないが 言いたくなってしまうので言うと 大変個人的なことで申し訳ないのだが 大学の卒業式の日 そういうのは嫌だったので出席する気がなかったが いざ当日 ちょっと気になってしまって やっぱりちょっとだけ気になってしまって スーツとかは着ないで 私服のまま キャンパスに電車で向かい ちょっとだけ顔出そうかなと でもキャンパス付近の楽しそうな人たちを見ると やはりキャンパスには入れなくて 近くのシャノアールという喫茶店で 本を読んで(そのシャノアールは分煙がなっておらず 私は煙草臭くなった 私は煙草臭くなるのが嫌いだ そのシャノアールは2年後潰れた)夜になって 卒業生が少ないタイミングを見計らって キャンパスに行き 夜に浮かぶ建物を眺めて ああ と思った そういう話もあり 春が苦手だ あと黄砂で空が淀んでるのも嫌だ 京都の山が見えるアパートの5階に住んでいたときは 春 いきなり 山が霞んで それは焦ったものさ 春は身体の関節軋みが 冬と比べりゃマシなので そりゃ元気になるはずなのに 外も歩けるのに 周りの元気度に 圧倒されて 反比例曲線で ため息が出る やる気も出ない これを読んだ人を 道連れにしたい 不幸な春を過ごしたい 春を耐え忍ぼう 花見に行っても冬の目のままでいよう アウェーでいよう バレないように帰ろう