指で触れ火にかけかき混ぜ/る振付のレシピ にんじん断面指なぞりショー

2025/2/8~2/16 京都芸術センター講堂
KAC Performing Arts Program 2024

言葉による振付手法を用いて、料理の動作を振付として捉え直した「振付のレシピ」を元に、実際に料理を行いながら身体を運ばせていくパフォーマンス。
出演・共同振付の渡辺綾子黒田健太、ドラマトゥルクの岡元ひかる、企画・制作の平居香子と共同で創作を行った。

撮影:進士三紗

1、料理は、最終的には口に入れ舌で味わい咀嚼して内臓に入れる食べる行為の手前で、まだ口には入れないが、予感として、食材を触る皮膚の感覚と、内臓が繋がることを、微かに感じ取る行為である。

2、言葉の振付は、言葉を論理的にではなく身体的に知覚させ、ダンサーの身体を内側から喚起して動かすことが出来る手法だと考えている。

料理の触覚性と、言葉の振付による内臓から発生するムーブメントによって、身体的な知覚が残る状況を創作する。


○創作方法

公演で作る料理の動作を全て分解し洗い出して、全ての動作を言葉の振り付けに変換することから始めた。言葉の振付による動作で、どのようなイメージが喚起され、体験となって呼び起こされるのか出演者達と対話を重ねて、形にしていった。

全ての動作を分解して洗い出して、「歩く、座る」といった動作や「切る、かき混ぜる、渡す」などの料理の動作をことばの振付に構築した。

○食文化のこと

料理を題材にするパフォーマンスであるため、食文化のことを考えざるを得ない。食文化は主に3つの因子から成り立つ。

1、風土
2、宗教
3、政治

日本は明治時代の開国、そして戦後の西欧への文化・経済・栄養レベルでの憧憬によって、アジアでも屈指のスピードで食の消費構造を変化させた国である。
何を捨ててきたのか、ということから、パフォーマンスへ臨む態度やレシピを構成した。

撮影:進士三紗

○公演に関するリンク

公演ページ
ドラマトゥルクノート1
ドラマトゥルクノート2

撮影・編集:FrameBird

クレジット
振付・出演=増川建太
共同振付・出演=黒田健太、渡辺綾子
ドラマトゥルク=岡元ひかる
宣伝美術・記録・衣装=進士三紗
記録映像=FrameBird
照明・舞台監督=十河陽平
音響・音響デザイン=斎藤悠麻
制作=平居香子、寺岡樹音、谷竜一(京都芸術センター)
企画=平居香子(京都芸術センター)